うまい棒ではなく違う指数で日本を見ると…

こんにちは、秋田のファイナンシャルプランナー、土田です。

 

先日は冗談半分で「うまい棒」を指数として物価上昇をブログにしましたが、自販機のジュースの方が段階的に上がっているからいいのでは?その他の物価でもっと昔から比較できるものはないの?などご意見も頂戴しましたので、今後はもう少し高いものでお伝えしたいと思います()

 

とはいえ、今回は私が勝手に考えたものではなく実際にあるものですが…。

 

それは

 

「カローラ指数」

 

です!

 

トヨタのカローラは昔から日本の大衆車の代表格として君臨してきました。

最近はセダンタイプではなくハッチバックタイプやSUVになっていますが、代表的な車種でありますので、指数としても最適ということだと思います。

 

このカローラ指数は、「カローラの中心的グレード/平均年収」で計算されていて、平均年収の何%でカローラが買えるかを表しています。

 

ですので、当然この数値が高ければ、年収対比で高くなりますので「高価」ですし、これが低くなれば「安価」となります。

 

初代カローラは1966年に発売されその際の価格が495,000円でした。

そしてその時代の平均年収は548,500円ですので、カローラ指数は0.9となります。

大体平均年収の1年分に相当するので、車が非常に高価だったことが伺えますね!

しかし1970年には2代目カローラが発売され価格は537000円に対し、平均年収は939,900円と大きく伸び、カローラ指数は0.57となります。

物価上昇よりも給与の上昇が高い、良いインフレだったことが伺えますね。

 

そして時代は進み、7代目カローラが発売された1991年は、カローラの価格が1,398,000円に対し、平均年収は4673000円!カローラ指数は0.3です!

平均給与の4か月分でカローラの新車が買えたということですが、この頃からバブルの崩壊!失われた〇〇年の始まりです。

 

2019年のカローラセダンは2,403,500円それに対し、平均年収は4,364,000円。カローラ指数は0.55です。

 

カローラ指数0.571970年ですから、日本人が豊かになっていくに連れて、カローラ指数が下がり、貧しくなるにつれてカローラ指数が上がっていると言えます。※この間デフレと言われていましたが、じわりじわりと物価対年収との差は広がっていたことがわかります。

 

このようにカローラ指数でみると、日本の凋落ぶりが分かりますね。

 

もちろん、この間に鉄鋼価格があがったり、安全環境性能の規制が厳しくなったりと価格上昇の原因は様々ありますが、他国のように、平均年収が上がればカローラ指数も上がりはしません。

 

因みに米国の平均年収は過去30年で日本の倍となっています。仮に日本人の平均年収が700万円まで上がっていれば、2019年のカローラ指数は0.34です。

 

つまり、物価上昇よりも平均年収が上がっていない状態が続いていることが問題です。

とはいえ、一般的には労働収入を上げるのは難しいですから(勿論その努力はするべきですが)、お金にも働いてもらう必要があるということです。

 

あなたのお金は働いていますか?働く場所はあなたのライフプランや価値観に合っていますか?

 

ご不安な方はぜひお問合せ下さい。

 

今日もありがとうございました。

 

 

 

 

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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