こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
昨日は秋田市内の中学校からのご依頼で、中学校三年生の生徒に「ライフプランとお金のこと」という題目でセミナーを行って参りました。
3時間目と4時間目を使っての授業でしたが、ライフプランを実際に立ててもらって、そこにライフイベントでいくらお金が掛かるかを考えてもらいながら、ローンや資産運用、保険といった各種金融商品の役割を説明したのですが、生徒たちも楽しみながら、そして「え、秋田から出ちゃうの?」とか「これじゃお金足りないじゃん!」など様々な気づきを得て頂けたと思います。
私も楽しく授業できましたし、なかなか聞けない意見が様々出ましたので勉強にもなりました。またこういった機会があればお引き受けしたいと思います。
さて、遂に日経平均株価が史上最高値を更新しましたね。
とはいえ、景気がバブルを超えた感は全くなく、街角インタビューなどを見る限り、「実体にあっていない」「実感が湧かない」という声が多いのも事実です。
とはいえ、こういう見方もあります。
2024/02/23「最高値、失われた30年のくびき脱する契機」日経新聞Web版
以下引用
日経平均株価が史上最高値付けた。34年ぶりの高値更新は日本の経済や社会にとってどのような意味を持つのか、有識者に聞く。初回はバブル期から現在までの金融に詳しい経済小説家の黒木亮氏。
――日経平均株価がバブル期の最高値を超えました。どう見ますか。
「バブル期と比べ、実体を伴った株高だと思います。当時は銀行員でしたが、びっくりするような金額の不動産融資や投資がどんどん成立していって、何かおかしなことが起きているのではないかと感じていました。株価指標を見てみても、当時のPER(株価収益率)は70倍、PBR (株価純資産倍率)も5.4倍。とにかく異常でした」
「その反動でバブルがはじけて金融不安が起き、日本経済や企業に対する信頼も損なわれ、株価は割安に放置され続けてきました。今の株価は日本企業の身の丈に合った水準なのではないでしょうか」
引用終わり
経済小説家の黒木亮氏のインタビュー記事ですが、引用にある通り、バブル期の株価が異常な高値であったことは意外と忘れられがちです。※バブルって言葉がそれを表している言葉ですが。
PER70倍PBR5.4倍というとてつもない数字で、実体経済とかなりかけ離れていたことが分かります。
昨日時点のPERは16.47倍 PBRは1.49倍ですから、黒木氏の言う「実体を伴った株高」という意見も同意できるところではないでしょうか?※因みにS&P500のPERは20倍を超えていますね。
黒木氏によると、日本はバブルのころは「エコノミックアニマル」と揶揄されてきたが、最近は信頼される国になってきたと感じているようです。その一方で超過債務問題やデジタル化の遅れ、若者に野心が足りないなど問題点を指摘しており、将来には悲観的なところもあるようでした。
バブルの実体を伴わない株価から、ようやく実体を伴った株価に34年かかった訳ですが、この先更に株価を上げていくには大きな変革も必要ですが、変えることが苦手なのが日本人だとも思います。
とはいえ、昨日授業をした生徒たちもそうですが、希望を持っている子供たちに、少しでも良い国、地域を残せるように精進する必要がありますし、またそれは大きなやりがいのあることと思いました。
今日もありがとうございます。