こんにちは。
秋田のファイナンシャルプランナー、土田です。
昨日は金融機関で販売好調の「外貨建て保険」について書きましたが、今日は為替について書こうかと思います。
始めにお伝えしたいのは、為替には適正価格(フェアバリュー)はないという風に言われているのが前提にあり、だからこそ読み難いという事です。
株式のように、適正価格らしきものが基準としてあるもの(これも曖昧とはいえ指標には十分なり得ます)と比較しても、当然読み難い上に、政策によっても大きく変動するので尚更読めない。
短期的にはチャートを見て判断する方が多いでしょうし、今はアメリカの政策(特に金利)や景気を予測して年末や年初くらいの為替を予想する方が多いのではないでしょうか?
つまり、予想するのが難しいのが為替であり、事実、年初に1ドル150円を理論立てて予想した方も少ないでしょうし、短期間で140円割れをすることも予想した方は少ないでしょう。
そして為替を長期で予測するのはこれまた困難であり、世界経済が成長すれば上昇する株式と比較すると長期投資としても為替は難しいものです。
適正価格がないと言われる為替ですが、一応参考にすべきものはあります。
それは「購買力平価」という考え方です。
同じ商品・サービスであればどこで買っても同じ価格になるという考え方で、例えば日本で1000円のモノはアメリカでも大体1000円になる。それを為替レートに置き換えて基準にします。
これを世界中で食べられる「ビッグマック」で比較するのが「ビッグマック指数」と言われる指標です。
では実際にどうでしょうか?
日本でビッグマックは410円です。アメリカでは6.37ドルです。
という事は
410円÷6.37ドル=1ドルは64.36円がビッグマックから考える為替の適正値となります。
また、IMF(国際通貨基金)もこの購買力平価を指標化していて、IMFでは1ドル91円と試算しています。
という事は、今の139円という為替相場は異常値とみることもできますね。
私も個人的な考え方に基づく計算方法(笑)で計算した結果は1ドル105円位が妥当かなと出ましたので、短期的にはわかりませんが、基本的には円高方向に収斂していくと思っています。
※あくまでも個人的な感想ですし、最初に申した通り「適正価格がないと言われるのが為替」ですので投資をされる場合はあくまで自己責任でお願いいたします。
外貨建ての保険に話を戻すと、こういった為替相場になることも想定に入れた上で、ご自身の資産構成において必要か不要か、また必要だとして何%程度にするべきかなど検討して契約して下さい。※勿論保険以外の選択肢もあるのでそれも含めてですが。
ご自身にとって良い資産運用は何か知りたいという方や、ドル建て保険や変額保険などの保険商品、投資信託やつみたてNISA、iDeCoなどどれが良いか迷っているという方は、ぜひご相談ください。
今日もありがとうございました。