こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
先月24日、遂にロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。
ウクライナ情勢の緊迫化や中国による台湾・尖閣問題、世界的なインフレ懸念、米国の利上げや
コロナ問題など様々な問題が複雑に絡み合っていて、株式市場は下落し原油価格は高騰していますね。
エネルギー資源国家であるロシアと世界有数の穀倉地帯を有するウクライナの紛争、また半導体製造に使う「ネオン」の多くがロシア・ウクライナ産であり、輸出を制限すると更なる半導体不足要因にもなるでしょう。簡単に言えば、全ての商品・サービスがコスト増で物価上昇していく可能性が極めて高くなります。※ここで台湾有事となれば日本のシーレーン(貿易上の重要な海路)に多大な影響もあるので経済的な打撃も相当大きくなりそうです。
ソ連時代に迫害を受けた経験からロシア人とウクライナ人の間には亀裂もあり、民間人も武装しての激しい戦闘になっているという報道もありますが、犠牲者がこれ以上増えない内に早期の停戦・終戦をして欲しいです。
さてそんな中、日本でもトヨタ自動車関連企業へサイバー攻撃があったと報道されました。
日経新聞 2022/3/1 「トヨタの工場止めた「アリの一穴」取引先にサイバー攻撃」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC28CGA0Y2A220C2000000/
以下引用
トヨタ自動車が国内にある全14工場の稼働を止めた。世界的な半導体不足の影響も調達努力で競合より小幅に抑えてきたが、主要取引先へのサイバー攻撃が「アリの一穴」となり異例の全面停止に追い込まれた。2日には再開するものの影響は1日だけで約1万3000台。供給網を狙った攻撃はかねて指摘されており、世界最大の自動車メーカーであるトヨタを舞台にそれが顕在化した。
サイバー攻撃を受けたのは内外装の樹脂部品を主に手がける小島プレス工業(愛知県豊田市)だ。2020年12月期の売上高は1745億円で、約5兆円の規模があるデンソーなどの主力サプライヤーと比べると小さな会社だが全取引がトヨタ向け。シート周り部品などの供給停止がボトルネックとなりトヨタの車両生産を直撃したもようだ。
小島プレスは1930年代からトヨタと関係を深め、200社を超えるトヨタサプライヤーでつくる協豊会の幹部ポストを長くつとめてきた。経営陣は部品供給の重みも理解しており、情報セキュリティーの社内講習の受講率は8割を超えていた。そんな同社をどういった組織がなぜ標的にしたかは依然不透明だ。
引用終わり
記事の通り、国内工場を全て止めて対応をしているとのことですが、昼前には2日から全工場が再開されると報道がありましたので一安心ですね。
とはいえ、世界のトヨタであってもサイバー攻撃を受ければ工場が止まってしまう(一日で約13000台もの生産が止まるようです)ことが証明されました。
大企業がサイバーセキュリティを強化しても取引先企業を狙われると同様の被害になってしまいます。コロナでデジタル化の流れが進んでいますが、セキュリティもしっかりと強化していかなければならず、ここにも当然大きなコストが掛かります。
記事に対するコラムでジャーナリストの川端由美氏がドイツでは製造業の情報共有システムを産業全体で取り組んでいると書いていますが、日本もその方向に進むかもしれませんね。
世の中では、デジタル化や脱炭素など様々な分野で改革が進んでますが、今回のウクライナでも独立後に軍備をどんどん縮小し無防備になってしまったことや、脱炭素を急ぎ過ぎて世界のエネルギー価格を上昇させ、ロシアを強気にさせたことも原因の一つとしてありますし、デジタル化もバランスを考えて進めていかないと思わぬトラブルになるかも知れません。
個々にみると「良いこと」であってもバランスを欠いては「悪い結果」を生んでしまいます。
そしてそのバランスを考えるには「グランドデザイン」が重要で、どのようになりたいかについて考え、その計画を立て弊害も見ながら実行に移していくと良いと思います。
これは個人にも言えることで、どのような人生を歩みたいかを考え、それをプランニングし、モニタリングしながら実行していくことが良い結果を生むと思います。
現代の様な変化の大きい、先の読みにくい時代だからこそ、ライフプランニングがより重要となっています。
こういった世界のニュースからも、私たちが学ぶことは多いと思いますので、行動に移していきましょう!
ライフプランを立ててみたい!やってみたい!という方はこちらからお問合せ下さい。
先ずはご自分でという方はこちらもご参考下さい。
今日もありがとうございました。