こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
「貯蓄から投資へ」というスローガンを金融庁が掲げたのが2003年。
日本版401k(米国内国歳入法401条)と言われた確定拠出年金がスタートしてから20年が経過しました。
企業型を中心にiDeCoも含め加入者が増加していますが中身を見るとまだまだ「貯蓄から投資へ」は道半ばのようです。
日経新聞2022/1/24 Web版 「確定拠出年金、道半ばの20年 識者4人に聞く」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD190Q10Z10C22A1000000/
以下引用
自分の運用次第で受給額が決まる確定拠出年金(DC)。企業型、個人型(イデコ)ともに導入から約20年が経過、加入者はあわせて1000万人規模に達する。今秋には企業型導入会社でもイデコ併用が容易になるなど新たな法改正も控える。老後資金の柱の一つとして大きな役割を担うDCの現状と課題を探る。
~中略~
2001年末から21年末まで、代表的な世界株指数(日本含む)の積み立て年利回りは約10%(円ベース、配当込み)だった。しかし企業型DC加入者の通算利回りは21年9月時点で年1%未満が最多で、加入者の3割強にものぼる。元本確保型での運用が多く、株価上昇を生かせていない。これはイデコも同様だ。一方、企業型DCで通算年利回りが10%以上の人も1割強いる。開始時期にもよるがDCの活用は二極化している。
「投資は怖い」と多くの人が思うのは「何がいつ上がるか当てなければならない」というイメージにとらわれているからだ。しかし①世界に幅広く分散②長期③積み立て④税や手数料の低コスト化――により資産は堅実に増やしていけるのが過去の資産運用の経験則だ。DCはこの4要件を活用できる仕組み。生かさないのはもったいない。
引用終わり
このように、20年で1000万人が加入している制度となり普及はそれなりに進みました。
iDeCoは「節税効果が高い」ことや公務員も加入できるようになったことで加入者が増加し、「老後2000万円問題」以降は老後資金は用意しなければいけないものという意識が高まったこともあり当事務所への相談・問い合わせも増えました。
しかし、実際に老後資金の柱になるには「節税効果」より「運用」が重要です。
その運用で見ると記事にあるように格差が大きく開いているようです。
記事では10%超の運用をしている方が1割強いるとありますが、定期預金だけの方とは利回りで100倍1000倍の差が出ていることになります!
記事には「投資は怖い」「何がいつ上がるか当てなければならない」というイメージがあるとしていますが、それは単純に「知識不足」が原因だと思います。
諺にも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というものがありますが、投資も知識を得れば「なーんだ」となるものです。
勿論投資を実際に行うといろいろと不安に思う事もあるでしょうが、それを克服する一番の方法があります。
それは
「自分のライフプランに合った運用商品選択と運用手法を取っているか」
です。
これがあれば、多少下落相場になっても心配なく投資も可能です。
その為にも「ライフプラン」を行い、自分のライフプランに合った資産運用もスタートしてはいかがでしょうか?
ご自分で勉強したいという方はこちらもご参考下さい。
専門家と一緒に行いたいという方はこちらからお問合せ下さい。
今日もありがとうございました。