こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
先週から株式マーケットではNYでハイテク銘柄を中心に大きく下落するなど、荒れ気味(テスラは20%超の下落!)でしたが、NYダウも昨日131.06ドル高の27,665ドルと少し持ち直しました。
新型コロナで経済指標はボロボロにも関わらず、株が上昇しているのはおかしい!とかバブルでは?!などという意見もありますし、実際新型コロナで受けた経済ダメージはまだ回復していない訳ですから、本来であれば株価の回復ももう少し緩やかであるべきだったのかも知れませんね。
そんな中今日の日経新聞記事では
日経新聞Web版 「米ハイテク株は「バブル」にあらず」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63775960S0A910C2ENI000/
以下引用
11日のダウ工業株30種平均は前日比131ドル高で終えた。一時は300ドル近く上昇したが、午後にアップルが下げ幅を広げるとダウ平均も伸び悩んだ。
米経済が過去最大の落ち込みとなるのを尻目に、業種別のS&P500種株価指数「IT(情報技術)」は9月2日の高値まで年初来で4割近く上昇していた。翌3日から始まったハイテク株安を、2000年のITバブルの崩壊になぞらえる市場関係者も多い。
引用終わり
記事では20年前のITバブルと比較してデータを出しており、ITバブル後に起こったグロースからバリューへのトレンド転換や予想PERの比較を行っていますが、記事中にある要因の中で長期で資産形成する個人投資家が特に注目すべきなのは、債券利回りと株式益回りの比較ではないかと思います。
「株式と債券を両方持って分散投資をする」これは運用の教科書に載っているイロハのイとも言えることなのですが、実はこれはもう十分な分散効果をもたらしてはくれない「過去の遺物」となっています。しかし、未だに株と債券の分散投資が喧伝されていますし、確定拠出年金の解説書やセミナー資料でも同様に解説されています。
とはいえ分散投資は大切なので、債券以外の資産で分散効果のある投資をする必要があるのですが、そこが難しいところでもあります。
私もご相談者へのアドバイスでこれまで様々な分散運用商品をご案内して来ましたが、今回のコロナ相場で一定の答えが出たかなと思っております。※こういった事は今回の大幅下落のようなことが無いとなかなかわからないものですね(汗)
記事に戻ると、記事では今後も株式市場には資金が集まると見ており(FRBのインフレ2%超容認の新指針を挙げています)、バリュー株だけでなく、グロース系のハイテク銘柄へも今後のアフターコロナ時代の成長力への期待から資金が戻ってくるという見方で締めています。
新陳代謝が激しい米国ですから、全面高が続く訳ではないでしょうが、バリュー株やハイテク株まで幅広い銘柄での上昇が見込めるような記事ですね!
何れにしても、過去起こった事が繰り返すというよりも、どんどん新しい事象が市場を動かしています。
基本となる分散投資のメカニズムを学ぶと同時に、それをワークさせるための情報をアップデートさせることも大切ですね!
運用をしてお金にも働いてもらいたいけど、難しいのは嫌だ!面倒だ!など、自分だけで解決できないなと思う方はぜひご相談下さい。
今日もありがとうございました。