こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
人生100年時代といわれますが、寿命が延びた大きな原因として医療技術の進歩があります。
そして、どんな病気も早期発見が大切なのですが、本格的な検査となればお金も時間も、そして体への負担もあるので、健康診断で再検査を指摘されても受診しないで放置するという方も多いと思います。(最近は健康経営という事で会社からの命令で渋々受診される方も多くなりましたが)
そんな中、以前から研究が進んでいる「血液検査」によるがんや認知症の発見が、実現に向け着実に進歩しているようです!
日経新聞1/12 「がん・認知症早期発見せよ 血液1滴で、分析技術高度に」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200112&ng=DGKKZO54257510Q0A110C2MY1000
以下引用
血液に含まれる微量な物質を分析する技術が急速に進歩している。わずか1滴の量があれば、がんや認知症などの初期段階で微妙に変化する成分を検出できるようになってきた。現在ではまだ難しい、早期の治療や進行を遅らせる対策などが近い将来、実現できそうだ。健康診断につきものの採血の方法なども変わっていく可能性がある。
引用終わり
この様に、たった1滴の血液検査でがんや認知症を初期段階で発見できるようになると、がんは早期発見であればかなりの確率で治るようになっているので、がん死亡率が大きく改善しそうですね!また、認知症は治療法が確立されていないとはいえ、初期段階であれば進行を遅らせることもですが、認知症になると法律行為が出来なくなることを踏まえて「任意後見制度」「遺言書」「民事信託」などの対策を打つことで備えることも可能になります。※こういった対策は本人の「まだまだ私は大丈夫」という意識が対策を後手に回してしまう一番の原因です。
まだまだ技術的には一部の病気に対してですが、この先はほとんどの病気がこういった簡単な検査で発見されるかも知れません。※エストニアでは国民全員のデータを基に病気リスクなどを管理しているという報道を以前見ましたが、例えば健康にも関わらず若くして急死する方に共通する血液データなどもあるようで解析をしているそうです。
この様な技術革新で、病気の発見率が上がれば、当然早期発見でがんも死なない病気になっていきますから、寿命も更に延びていきそうです。数年後には「人生110年時代」と言われてもおかしくありませんね!※10年位前のある保険会社のパンフには人生90年時代と書かれていたのを覚えています。
とはいえ、こういった事からも「備え」を万全にしておく必要があるかも知れません。
長生きリスクにより備えるべき!というのももちろんですが、例えばがんに罹ってしまうと生命保険には加入できなくなる可能性が高いです。一度治っても再発のリスクもある訳ですから保険会社としては当然加入時に厳しく査定します。
がんが発見される可能性が今後高まるのであれば、発見される前にしっかりと「保険」を見直ししておかないと後から入ろうと思ってたのに入れない…という事になりかねません。
必要以上に加入する必要はありませんが、しっかりとリスクを考えて「必要な保障を必要な分だけ」加入しておくと安心ですね。
ライフプランを考える上で、「何歳まで生きるのか?」という事は大きな要素ですが、こればかりは分かりません。
よく私が使う言葉ですが「どうなるか分からない場合は、どうなっても大丈夫にしておく方法を考え実行すること」です。
長生きしても例え早くに死んでも、人生において大切なものを守れるような備えをしておくことが「ファイナンス(金融)」の大きな役割と思います。
ご自身でできる!という方はぜひご自身で。
専門家のサポートを得ながら行いたい!という方はぜひご相談下さい。
今日もありがとうございました。