変動金利率が過去最高。住宅ローンは変動で大丈夫?

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

昨日はイランのアメリカ軍基地への攻撃で始まり、中東リスクからの原油高と株式市場の下落という(昨日は一時23,000円割れでしたが23,204円で終わっています)動きを見せましたが、これ以上の軍事的な戦闘はないと見て、NYダウも161ドル高、もNY原油も60ドル割れまで下落しました。

 

戦争回避は勿論ですが、原油の上昇が止まってくれるのはホッとしますね。

 

さて、この様に不測の事態は突然に訪れ、私たちの生活に影響を与えますが、今日は住宅ローンに関する記事を紹介致します。

 

日経新聞1/9朝刊 「住宅ローン、固定3割に急減 低金利の長期化見込む」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54185200Y0A100C2EE9000/

 

以下引用

固定金利で住宅ローンを借りる人が急減している。3メガバンクで住宅ローンを新規に借りた人のうち、固定型は足元で3割強にとどまる。全国でも固定型の比率は2018年度に30%と2年前から約20ポイント下がった。将来の金利上昇リスクは低いと判断し、固定型より金利の低い変動型を選ぶ人が多い。長期金利の低下局面では返済額を確定する固定型に人気が集まる傾向があったが、超低金利の常態化でローン選びに変化が出ている。

引用終わり

 

記事によると、昨年の住宅ローン新規貸出による借入比率で、統計のある06年以降で最も変動で借りる率が高くなったようです。

 

マイナス金利が継続していることで、「金利は上がらない」という見方をする方が増えたということが原因でしょう。

 

確かに世界中で低金利が継続している中であり金利が上がる要素が少ない、というか短期的にはほとんどない状況なのである意味当然かもしれませんね。

 

では、住宅ローンは変動金利で決まり!と簡単に決めて良いのでしょうか?

 

実際にはライフプランと照らし合わせて、予算やローンを選択するべきですが、ここでは3つだけ注意事項を挙げたいと思います。

 

⑴ 仕組みを知っておくこと

変動金利で借りている、もしくは検討している相談者に、変動金利の仕組みをご存知かを聞くと、ほとんどの方がよく知らないと答えます。

仕組みを話すと驚く方も多く、仕組みとそのメリットデメリットを知っておくことは重要です。

⑵ ライフイベントと照らし合わせること

「いつ」「いくら」という予算を知っておくことが重要なのはご承知の通りですが、意外とこれを考えずに予算やローンを組んでしまう方が多いです。

子供の大学進学は特に大きな予算が掛かりますし、親と同居や親の面倒を見る立場にある方であれば、そういったリスクが高まる事も考慮しておく必要もあります。

⑶ 変動金利でなければ返済が厳しいような予算にしない

これも結構多いのですが、「一生に一度の買い物」だからと予算をギリギリまで上げてしまう方がいます。そうすると、返済する上で「固定金利」だとキツイので「変動金利」を選択せざるを得なくなります。これは例え金利が上がらなかったとしても、ちょっとしたこと(物価上昇や増税、ボーナス減少や転職による収入減など)で返済が困難になってしまう可能性があります。

 

こういった事は最低でも検討して、予算やローンを選択されると良いでしょう。

※その他にも沢山ありますが、例えば資産運用している(これからする)かどうかもローン選択に関係してきます。記事にあるような30代で繰り上げ返済をドンドンするよりも資産運用に回した方が良いケースもありますし。

 

こういった事を考慮していくと、結果、私に相談をされる方に関して言えば、全期間固定型が圧倒的に多くなっていますね。※勿論変動が良いとなる方もいらっしゃいます

 

何れにしても、住宅は金額も大きく、ローンの期間も長いので慎重に予算やローンを選択する必要がありますから、自分で選択するのが難しければぜひ独立系FPに相談されることをお勧め致します。(住宅メーカーから紹介される「FPを名乗っている保険屋さん」にはくれぐれもご注意を!相談無料は商談無料と読み替えましょう)

 

[[ご相談はこちらからどうぞ。 https://www.kakei-lab.jp/お問合せ/]]

 

今日もありがとうございました。

あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

クルール秋田版(4月号)に記事が掲載されました。

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