このまま日本は失われ続けるのか?衰退を表す日経記事から

 

 

こんにちは。

 

ファイナンシャルプランナーの土田です。

 

 

 

過去30年間日本はデフレや低成長で「失われた○○年(20年とも30年とも現在進行形とも)」というように言われて来ました。

 

 

 

賃金でみると、過去20年でも世界の主要国の中で唯一の「マイナス成長(ドルベース及び実質賃金)」なのですが、給料が変わらず、社会保障や税金の負担は増加しているので、当然支出も渋ります。

 

 

 

そしてそれが低消費社会を作り、起業も物が売れないので価格を安くしてデフレを招き、そうなると給料も上げられないという「負の連鎖」を作り上げてきました。

 

 

 

よく今の若者は物を買わないと言われますが、正確には「お金がない上に将来不安があるので、物を買っている場合ではない」という事ではないでしょうか?

 

 

 

そして、今日の日経新聞にはこんな記事が一面でありました。

 

日経新聞12/10朝刊 「安いニッポン(上)価格が映す日本の停滞」

 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20191210&ng=DGKKZO53150550Q9A211C1MM8000

 

 

 

以下引用

 

モノやサービスなど日本の価格の安さが鮮明になってきた。世界6都市で展開するディズニーランドの入場券は日本が最安値で米カリフォルニア州の約半額。100円均一ショップ「ダイソー」のバンコクでの店頭価格は円換算で200円を超す。割安感は訪日客を増やしたが、根底には世界と比べて伸び悩む賃金が物価の低迷を招く負の循環がある。安いニッポンは少しずつ貧しくなっている日本の現実も映す。

 

引用終わり

 

 

 

記事にあるように、日本の物価は先進国のみならず、アジアにおいても安くなってきました。

 

 

 

一昔前なら、海外旅行は買い物も安くできるという印象がありましたが、今では逆です。

 

 

 

日本に来る目的の一つに買い物(安いから)がある訳です。

 

 

 

これって、日本の凋落を如実に表していると思いますがいかがでしょうか?

 

 

 

バブルの頃は三菱地所がロックフェラーセンターを買うという出来事に象徴されるように、日本が世界を買い占められるような勢いがありましたが、僅か30年で「世界に買い占められる」ような状態です(汗)

 

 

 

そして、この物価はいつまで安いままなのか?も気になります。

 

 

 

というのも日本は資源や食料などを輸入に頼っている国だからです。

 

 

 

今は本来の価格より安く買えますが、それは価格を抑えるために企業が人件費を抑えたり、製造コストや流通コストを抑えたりしている訳です。

 

 

 

しかし、世界人口は益々増加し、世界は成長していくとすれば、日本に売るよりも他国に売った方が高く売れる状況にもなり、資源や食料のコストは上がる可能性が高いと考えられます。

 

 

 

そうなっても大丈夫なように、本来は政治でもエネルギーや食糧の安全保障を議論すべきと思うのですが、期待薄ですね(汗)

 

 

 

となれば、個人が自己防衛するしかないのですが、それには資産形成を行うことも大切ですし、収入を上げること(副業や転職(独立)など)や生活に係るコストを抑えることなど、総合的に備える必要がありそうです。

 

 

 

また、こういう記事を見て「日本円より外貨を持てば良いのでは?」と考える方もいるかもしれませんし、金融機関などが「外貨建て保険」を勧める上での営業トークになりそうですが、それも止めた方が良いです。

 

記事にある通り、今の購買力から考える為替レートは「著しく円安」であり、今後円高に向かう可能性があること(必ず円高になると言っている訳ではありません)や、そもそも外貨建て保険では外貨のインフレ率にも勝てない可能性があり、長期での資産形成手段として不向きだからです。

 

 

 

こういったニュースからも、「今の状態」があと1020年続くと考えるのは非常に危険で、将来に備えるには、残念ながらネガティブに考える必要があることと、早くから備えることが大切だと思います。※日本は下りのエスカレーターに乗っているようなもので、黙って何もしなければどんどん下に行く状態と言われて久しいです。

 

 

 

以前から、世界的に見て物価が低い状態を不安視していましたが、日経新聞の一面を飾ったことで議論が進み、解決に向けて政治が動けば良いのですが…

 

 

 

今日はネガティブなブログになってしまいましたが、最後までありがとうございました!

 

 

 

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あきたで出産・子育てガイドブックに取材記事が掲載されました。

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