こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
さて、昨日のブログでも紹介しましたが、ソフトバンクグループの決算発表がありました。
日経新聞11/7朝刊 「ソフトバンクG、7000億円最終赤字 7~9月」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20191107&ng=DGKKZO51858670W9A101C1MM8000
引用開始
ソフトバンクグループが6日発表した2019年7~9月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が7001億円の赤字(前年同期は5264億円の黒字)と同社の四半期では過去最大となった。10兆円を運用する「ビジョン・ファンド」などファンド事業で1兆円弱の損失が発生した。多額の資金を投じて投資先に規模を追求させる戦略を修正し、企業統治(ガバナンス)など規律や収益も重視する。
引用終わり
という事で、米ウィーカンパニーへの投資が大きな含み損を計上し、結果7000億円もの赤字決算となりました。
記事にもありますが「ビジョン・ファンド」は17年に立ち上げて以来初の赤字(四半期)という事であり、会見でもウィーカンパニーへの追加出資は「購入単価を下げるため」に行ったと語っていました。(それが記事にある「高すぎた」の言葉になります)
投資をした際に、買った金額より値下がりし、「含み損」が出ているときの選択肢として、これから上がると思って追加で買うことを「ナンピン買い」と言います。
100円で買った株が例えば50円に下がった場合、今売れば50円の損失です。
50円でもう1株買えば平均取得価格は(100円+50円)÷2で75円になります。
そうすると、その株が75円以上に値上がれば損失を回避し利益を出す事ができるという考え方です。
今回孫さんはこのやり方でウィーカンパニーへの追加投資をしたということですが、さてどうなるでしょうか?
とはいえ、今回会見を視聴していて思ったのは、「しっかりとしたルールに基づいて投資をしている」という事です。
投資する基準についても孫さんは時間を使って語っていましたが、当然ながらしっかりとした投資哲学の基にルールを決めて行っています。
投資は「ルールを決め、それを守る」事が基本でありますが、それを実行するのは難しいことです。(個人投資家は特に)
短期投資は勿論ですが、長期の投資であっても「ルールを決め、それを守る」ができない方は多くいます。
某ネット証券会社では個人の方がインターネットで口座開設し、積立投資を初めても80~90%くらいの方が1年以内に投資を止めてしまうと言っていました。積立投資では続ける事が大切でありそれが絶対的な「ルール」であるにも関わらずです。
こういう話を相談現場でしていると、「なんでこんな簡単なことをできなくなるのか?」と言う方が多いのですが、投資をスタートするとそんなお客様でも「投資のルールを守る」ことの難しさを実感するようです。
※かく言う私もお客様に話しながら自分にも言い聞かせて守っているようなものですが、自分の事となると難しいものです(汗)
2017に立ち上げて4半期で初めての赤字(これも凄い)という「ビジョン・ファンド」ですが、投資成績としては1.2兆円のプラス!そしてソフトバンクGも保有株の価値がアリババ株などの上昇で8月上旬と比較しても2兆円増えて28兆円!という事ですから、孫さんの慧眼と「ルールに則った投資戦略」は今後も大注目ですね!
そして、将来の資産形成や退職金などの運用に「投資のルールを作りそれを守る」運用がしたいという方はぜひIFA(独立系金融アドバイザー)でもある当事務所へご相談下さい!
今日もありがとうございました。